少しでも猫が病気にかからないようにするために飼い主側で行えるものといえば、一定のペースで行う健康診断です。
重大な異変が発見されてから大急ぎで動物病院に行く人もいるようですが、しっかり健康診断を行っていればかからずに済んだ病気も数多くあるでしょう。
猫というのは自分の口で異変を教えることができませんので、飼い主の義務として目を配ることが大切です。
人間の場合、風邪っぽいと思ったら、自力で病院に行ったり薬を服用するなどの対応をとることが可能です。
けれど、たとえ猫の体の調子が良くなくても、誰が見てもわかるレベルに発展するまで飼い主側は見抜けないという話をよく耳にします。
そうは言っても、視覚で捉えられる状態になるということは、病気が大変悪い状態になっている場合もよくあり、認識できたときにはすでに為す術がなくなっていることも考えられます。
健康診断を受けると、問診以外にプロならではの身体検査もしてもらえるため、病気を早く見つけることもできます。
尿や糞といった排泄物を使った検査もありますが、これは動物病院を訪れてから採取するのは困難なので、健康診断実施日の朝などに排出したものがあれば、それを提出すると良いでしょう。
特に歳を取った猫は病気にかかりやすくなってしまうので、まめに動物病院に連れて行き相談することが求められます。
コンスタントに病院で検査を受けさせるというのは費用が多くかかるのではないかと懸念している飼い主も中にはいるでしょう。
でも、病気が重篤化してから治療を開始するよりも、数ヶ月おきに検査をしてもらい病気になり始めの頃に処置をしてしまったほうが、結果としては高額にならずに済むのです。